京都×伊勢をアートで結ぶ「依代プロジェクト」
会 期: 平成25年10月1日(火)~12月21日(土)
主催/運営: 神々への捧げものアートコンペ実行委員会
共 催: 京都府神社庁
後 援: 神社本庁、伊勢神宮式年遷宮広報本部
協 力: 石清水八幡宮、大原野神社、上賀茂神社、
北野天満宮、貴船神社、下鴨神社、城南宮、
豊國神社、松尾大社、吉田神社 (50音順)
この秋、京都市内10の神社で開催される「依代プロジェクト」作品展は、
★ 私は11月1日(金)~12月1日(日)の期間、洛西の名社大原野神社境内・歌碑前にて、
作品「あむ、むすぶ」を展示させて頂きました。
「あむ、むすぶ」 (鉄に塗装)80*25*80, 62*35*80 ㎝
作品は細い鉄線を編んだり、結んだりの作業を繰り返しながら形作られた2柱の神鹿像です。
大原野神社「神鹿縁結び土鈴」をモチーフにしています。
制作にあたり、私にとって「編む」「結ぶ」という行為は、同時に、迷いや葛藤を「ほどいて」いく
小さな「祈り」の繰り返しでもありました。
小さな無数の祈りは、京都・大原野神社で神鹿のかたちを結び、かわいらしい神鹿たちは
式年遷宮を迎えた伊勢神宮へも、私たちの想いと御縁を結んでくれることでしょう。
式年遷宮に見られる「常に新しく在ること(常若)」によって「永遠」になる、という考え方は
世界的に見ても珍しい考え方なのだそうです。
そして、「個」は失われ世代が移っても、その技術や叡智は受け継がれている、そういう「永遠」が
今まさに存在していることを思うと何だか胸が熱くなります。
私という「個」も、作品を奉納するというかたちで式年遷宮をお祝いすることが出来、大変光栄に思っております。
このたび大原野神社での作品展示が叶い、打合せの際に宮司様から色々なお話を聞かせて頂きました。
大原野の自然は1200年以上続く神社の歴史そのもので、
地域の氏子さんの中心となって守り伝え続けていく使命感。
大原野で見た美しい自然や清々しい空気も、
やはり守り受け継がれてきた「永遠」の中の輝かしい瞬間なのだと感じました。
貴重な自然に調和した作品となるよう、私なりの小さな祈りや想いを込めて作品を編みました。
★ 交通のご案内はこちら (大原野神社公式サイト)
★ 6月30日(日) 打合せの様子